リアルタイム決済の市場規模、2022年から2030年にかけてCAGR34.9%で成長予測

リアルタイム決済の市場規模は、2021年に135億5,000万米ドルとなり、2022年から2030年にかけてCAGR34.9%で成長すると予測されています。同市場の成長は、スマートフォンの高い普及率と、より高速な決済のためのクラウドベースのソリューションの採用に起因しています。また、決済の迅速化を求める顧客の声が高まっていることや、金融機関や政府がリアルタイム決済ソリューションの導入を促進するために投資を行っていることも、市場の成長を加速させる要因と考えられます。また、人工知能(AI)やIoTなどの革新的な技術をデジタル決済プラットフォームに取り入れることも、リアルタイム決済ソリューションの需要拡大に寄与すると考えられます。

デジタル化によるリアルタイム決済ソリューションの導入が進んでいます。各国政府は、それぞれの国でデジタル取引の数を増やすことを目的に、デジタル決済を促進する取り組みを行っています。例えば、2019年12月、日本政府は、2025年までにデジタル取引件数を倍増させるための「キャッシュレス・ジャパン」構想を実行する計画を発表しました。世界中で5Gネットワークと高速ブロードバンドサービスが継続的に展開されていることは、市場の成長にとって良い兆候です。各国政府は、デジタル決済の導入を加速するために、5Gのインフラ整備や補助金に投資しています。

例えば、2020年7月、英国政府は5G Testbeds and Trials program(5GTT)に2億3,740万米ドルを投資することを発表しました。このプログラムは、同国のビジネスを促進することを目的としています。2019年12月、米連邦通信委員会は、アメリカの農村部を対象に90億米ドルの5G補助金プログラムを開始する計画を発表しました。世界中で多くのフィンテック企業が、法人顧客がモバイルアプリやウェブサイトを使って銀行顧客に支払い要求を送れるよう、リアルタイム決済ソリューションを開発しています。例えば、JPMorgan Chase & Co.は、法人顧客がモバイルアプリやWebサイトを使って5,700万人のリテール顧客に支払い要求を送信できる「Request for Pay」の提供開始を発表しました。

リアルタイム決済ソリューションの需要は、COVID-19の発生を受けて特に高まっています。物理的な接触を伴う決済システムなど、想定外の問題が無数発生したことで、売り手や消費者は、非接触でリアルタイムの支払いができるように設計されたスマートフォンベースのアプリなど、非接触型の決済ソリューションを検討するようになりました。ソフトウェア会社であるACI Worldwide, Inc.のグローバルレポートによると、2020年には世界で703億件以上のリアルタイム決済が処理されており、COVID-19のパンデミック時にはリアルタイム決済は41%という急増が見られました。

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