外科用縫合糸の市場規模、2022年から2030年にかけてCAGR5.8%で成長予測

外科用縫合糸の市場規模は、2021年に42億米ドルとなり、2022年から2030年にかけてCAGR5.8%で成長すると予測されています。COVID-19パンデミックにより、医療機関ではCOVID-19罹患者に焦点を当てることで、医療の優先順位が変化しています。政府はウイルスの拡散を避けるためにロックダウンを実施しました。また、感染を避けるため、すべての選択的手術が延期または保留され、手術用縫合糸の需要が減少しました。このパンデミックの発生により、2020年の外科用縫合糸の売上は、急激な減少が観察されました。

COVID-19パンデミックは、2020年の市場に多大な影響を及ぼしましたが、経済が再開され、各国が正常な状態に戻ったことで、外科手術がより速いペースで行われるようになると思われます。病院や外来医療センターは、選択的手術の実施数を最大化するために常に戦略を練っています。医療機関は、遠隔医療評価、スクリーニングツール、および最適化された調整ツールによって市場の拡大を目指しています。

外科医は、モバイルアプリを使って、手術に関する情報、術後ケア、手術前に済ませておくべきチェックリストなどの提供が可能になり、医療機関では処置室やスタッフを最適化し、患者が必要な治療を受けられるよう準備をします。同様の方法で、病院や外来手術センターでも、COVID以前の成長率で収益を上げることができるようになり、2021年の市場の回復につながっています。

座りっぱなしのライフスタイルによる生活習慣病の増加も、市場成長に大きく寄与する要因です。虚血性心疾患、脳血管疾患、整形外科疾患、がん、精神疾患などの生活習慣病は、世界的に増加の一途をたどっています。このような生活習慣病の継続的な増加と、より多くの外科手術に対する需要の高まりが、外科用縫合糸の市場を牽引しています。

多くの国で医療費が増え、新興国では医療インフラが整備されるようになったことから、患者数の増加が見込まれます。また、主要企業の技術進歩により、より正確な手術が可能となり、手術の成功率が向上します。このことも、手術用縫合糸市場の成長につながっています。

タイプ別の考察

2021年は、通常の動作に耐え、傷が治るまでのサポートを行う吸収性縫合糸が、55.0%を上回る最大シェアで市場を占有しました。さらに、自然に分解される特性から、吸収性縫合糸の需要は継続的に増加しています。同市場の主要プレーヤーは研究開発活動に投資し続けており、同セグメントの将来的な成長につながると期待されています。

非吸収性縫合糸は、分解できないために低い市場シェアに留まりました。一方、非吸収性縫合糸は、吸収性縫合糸では対応できないようなストレスの多い体内環境で使用され、治癒の遅い組織や長期にわたる閉鎖に有用です。

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