体外式除細動器の市場規模、2022年から2030年にかけてCAGR9.3%で成長予測

体外式除細動器の市場規模は、2021年に29億米ドルに達し、2022年から2030年にかけてCAGR9.3%で成長すると予測されています。技術的進歩の増加、公共の場でのAED設置に向けた政府の取り組み、突然の心停止の発生率の上昇、主要市場のプレーヤーによる取り組みなどが、主要な牽引要因となっています。2020年11月、OHSカナダは、除細動器登録および公共アクセス法(Bill 141)が政府に受理されたことを報告し、国内におけるAEDの公共アクセスの増加が期待されています。COVID-19パンデミックは、移動制限によってもたらされたサプライチェーンの課題やその他のハードルにもかかわらず、体外式除細動器の需要を大きく押し上げました。

例えば日本光電工業は、COVID-19パンデミック時の需要増により、2020年の海外売上高(米国、ラテンアメリカを含む)は2桁の伸びを記録しました。特にメキシコとコロンビアでは、日本光電工業の患者モニター、除細動器、人工呼吸器の需要が急増し、売上高は200%の伸びとなりました。2020年6月、Philipsは自動体外式除細動器「ハートスタートFRx」と「ハートスタートFR3」のFDA承認を取得しました。ハートスタート FR3には、医療従事者や第一応答者の心停止治療を支援する革新的な機能が搭載されています。一方、ハートスタートFRxは、医療従事者だけでなく、学校や職場などの公共の場で緊急時に使用できるように、心肺蘇生法のガイダンスを含む直感的なステップバイステップの音声指示を備えた、自動体外式除細動器です。

政府、規制機関、医療機関による支援政策の増加は、市場の活性化につながると考えられます。例えば、IRC(イタリア蘇生協議会)は、イタリアにおけるAEDに関する法律案が、2021年7月に商工会議所の社会問題委員会で承認されたことを報告しています。この法律では、今後5年間でパブリックアクセスのAEDを導入するために、約1,136万米ドルを拠出することなどが規定されています。豪州では、政府機関であるSA Ambulance Service(SAAS)が、人の生存率を高めるために、早い段階での除細動器の使用を推奨しています。手動式除細動器は訓練を受けた専門家の使用が推奨されているため、半自動式と自動式のAEDが推奨されています。

技術の進歩により、最新の体外式除細動器はますますコンパクトで使いやすくなり、メンテナンスの必要性も減り、費用対効果も向上しています。例えば、米国でのAEDの価格は、900〜2,000米ドルです。AED USAでは、Zoll AED Plusフルオート除細動器を1,699米ドル、ZOLL AED threeセミオート除細動器を1,895米ドルで販売しています。一方、手動式体外式除細動器の価格は、WHOによると1,000米ドルから2万5,000米ドルとなっています。市場における新たな技術トレンドは、家庭用のパーソナルAEDの進歩、心停止対応を改善するためのドローンの使用、AEDのトラッキングを改善するソリューション、IoTとアナリティクスの使用です。豪州に拠点を置くRapid Response Revival Research Ltdは、世界初の家庭用パーソナルAED-CellAEDを開発しました。その後、2021年5月にCE認証を取得し、欧州全域での商品化が可能となりました。

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