RNA解析の市場規模、2021年から2028年にかけてCAGR13.44%で成長予測

RNA解析の市場規模は、2020年に92億8,000万米ドルに達し、2021年から2028年にかけてCAGR13.44%で成長すると予測されています。がん治療における個別化医療の需要の高まりや、製薬・バイオテクノロジー企業によるトランスクリプトーム技術への研究開発費の増加などの要因が、RNA解析/トランスクリプトーム市場の成長を後押ししています。2021年4月、オックスフォード・ブルックス大学は、生体内の多数の個別細胞を分析し、各細胞の遺伝子成分を配列する新しいシングルセル・トランスクリプトーム技術の進歩を認めました。この方法は、研究室間でサンプルを交換し、材料を保存することができ、細胞の品質を損なうことなくサンプルセットを凍結して同時に分析することが可能です。

COVID-19パンデミックは、市場のプレーヤーに豊富な機会をもたらしました。例えば、2020年6月、NanoString Technologies, Inc.は、COVID-19ウイルス研究中の免疫系反応の研究のために、nCounter Host Response Gene Expression Panelを発売しました。この製品は、GeoMx Digital Spatial Profilerとともに、COVID-19が患者の嗅覚ニューロンに感染しなかった理由を解明するために、2021年11月の研究で研究者により採用されました。

2021年4月には、QIAseq DIRECT SARS-CoV-2キット、ウイルスライブラリ調製、ゲノム濃縮プラットフォームを発売し、プライマーベースのシーケンスに比べてプラスチックの使用量とライブラリの所要時間を削減しました。この製品は、SARS-CoV-2の新しい亜種やより危険な亜種の研究やサーベイランスを行うためのハイスループットシーケンシングの需要の高まりに対応するために発売されました。

新製品の開発・発売は、CROが研究の質を高め、製薬・バイオテクノロジー企業のワクチン開発を支援することから、市場の成長を促進すると予想されます。例えば、Rebus Biosystems社は2021年3月、トランスクリプトームの空間的解析を行う空間トランスクリプトーム解析プラットフォーム「Rebus Esper」を発表しました。このプラットフォームは、高解像度の画像を得るためにレーザーを使った光学系を使用しており、研究者は個々の細胞を分析することができます。

技術的洞察

リアルタイムPCR(qPCR)技術は、COVID-19診断のPCRの使用が増加していることにより、2020年は56%を超える最大シェアで売上を占めました。この技術は、高感度かつ定量的であり、幅広いサンプルの中から比較的少数の転写産物を調べるのに最も適した方法と考えられています。PCR法は、SARS-CoV-2の比較的高感度な検出、臨床サンプル中のウイルスRNAの評価、SARS-CoV-2の変異の検出、抗SARS-CoV-2薬の評価などが可能です。このように、COVID-19パンデミックは、市場の推進要因となっています。

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