接着剤とシーラントの市場規模、2021年から2028年にかけてCAGR6.0%で成長予想

接着剤とシーラントの市場規模は、2020年に600億6,000万米ドルに達し、2021年から2028年にかけてCAGR6.0%で成長すると予想されています。アルミニウム、金属、紙などの素材が耐久性の高い素材に置き換わるという消費パターンの変化は、今後8年間、包装用途の製品需要にプラスの影響を与えることが予想されます。また、米国では、ディスカウントストアの存在感が増しており、食料品小売業の成長から、パッケージ製品の接着剤需要が高まっていることが考えられます。

米国の接着剤市場では、2020年に紙・包装分野が最大のアプリケーション分野として浮上しました。バイオベースの製品に対する需要が増加していることから、今後、ホットメルト技術の需要が増強され、紙・包装分野の拡大に寄与すると予想されます。

政府の報告書によると、建築・建設、自動車・輸送、航空宇宙・防衛、包装、消費者などの最終用途産業の製造業生産高の減少により、米国のGDPは2020年に2019年比で3.5%縮小しました。一方、接着剤全体の数量は2020年に前年同期比0.4%の成長を記録しました。

技術に関する洞察

2020年の接着剤市場では、反応性およびその他のセグメントが45.0%以上の最大の収益シェアを占めています。反応性技術を用いた製品の利点には、短い硬化時間による製造速度の向上、高い耐熱性、幅広い基材への強力な接着性などがあります。

ホットメルトセグメントは、2021年から2028年の間に大きな成長が見込まれています。繊維業界では、ポリエステル系ホットメルト接着剤の使用は過去10年間で躍進しました。ここ数年は、綿、ウール、布地などの分野での使用が拡大しています。これは、綿織物の抗ピリング性能を大幅に向上させ、織物の弾性回復率を高める特性によるものです。また、ホットメルト接着剤は、自動車のダッシュボードへの使用が増加しており、振動を抑え、遮音性を向上させる効果があり、自動車産業における本製品の普及を後押しすると思われます。

製品に関する洞察

2020年は、シリコーンセグメントが30.0%を超える最大シェアで市場を占有しました。このセグメントは、建設活動の活発化とインフラ空間への投資を理由に成長すると予測されています。化学/工業プロセスプラント、スタジアム、橋、美術館、コンサートホール、研究施設、医療施設などの建設が、このセグメントの拡大に寄与すると思われます。

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