減量サプリメントの市場規模、2021年から2028年にかけてCAGR16.6%で成長予測

減量サプリメントの市場規模は、2020年に334億米ドルとなり、2021年から2028年にかけてCAGR16.6%で成長すると予測されています。肥満や、心血管疾患(CVD)、糖尿病、高血圧などの関連する健康障害の症例が増加していることが、製品需要を促進すると予想されます。2021年6月の世界保健機関の推計によると、毎年約280万人が体重過多や肥満が原因で死亡しています。また、2021年時点で、発展途上国において約1億1500万人が肥満に関連する病気に苦しんでいると推定されています。そのため、正常な体重を維持するための減量サプリメントへの依存度が高まっており、市場の成長を促進すると予想されています。

さらに、可処分所得の増加と健康的なライフスタイルの維持への関心の高まりが、市場の成長を促進すると予想されています。William Reed Business Media Ltd.が2016年に発表したデータによると、欧州の人の約79%が、健康状態の改善に関心を持っており、オーガニックの減量サプリメントなどの製品への支出を考えています。また、労働者階級や中間層の人口が増加していることも、今後の製品需要を押し上げる要因になると考えられます。インドでは、今後20年間で平均世帯収入が3倍になると推定されており、2025年には世界第5位の消費経済大国になると予想されています。

以上のような要因が市場の成長を促進すると考えられます。政府や民間の医療機関では、世界的な肥満の流行に対応した啓発プログラムやイベントを企画・実施しており、健康的な食習慣を身につけ、活動的なライフスタイルを追求することで、栄養的に豊かで正常な体重を維持することの必要性を訴えています。2020年のRunRepeat社の統計によると、全世界のジム会員数は1億8400万人以上で、2008年から2018年にかけて37.1%増加しています。また、ブティック・フィットネス業界では、今後5年間で全世界で2,000以上の新しいスタジオが増えると予想されています。

ポストCOVIDの見通し

減量サプリメント市場は、2019年から2020年にかけて12.5%の減少したものの、その後5年間の前年比成長率は約12.8%~16.5%に達すると推定されます。パンデミックは、一時的なロックダウンやフィットネスセンターやジムの利用制限など、市場の成長に大きな影響を与えました。一方で、肥満の増加と健康志向の高まりが市場を牽引しています。アクティブで健康的なライフスタイルの追求が、フィットネスセンターやジムの急増を支えています。正常な体重を維持するための持続可能で健康的な生活の導入が、同市場の成長を促進すると予想されています。

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