ウィンタースポーツ用品の市場規模、2021年から2028年にかけてCAGR5.7%で成長予測

ウィンタースポーツ用品の市場規模は、2020年には3億6,990万米ドルに達し、2021年から2028年にかけてCAGR5.7%で成長すると予測されています。消費者の間でスノースポーツを含むアウトドアアクティビティの人気が高まっており、精神的・肉体的なメリットへの認識の高まりが、ウィンタースポーツ用品の需要を牽引しています。そりやチューブなどのウィンタースポーツ用品は、競技性だけでなくレジャー性も兼ね備えており、自然系スポーツへの人気から需要が拡大しています。

健康的なライフスタイルに対する消費者の関心と相まって、米国、カナダ、ドイツ、スウェーデン、フランス、オーストリアといった寒冷な気候の地域を中心として、スキー、スノーボード、クロスカントリースキー、そり、アイススケートなど、ウィンタースポーツの人気が高まっています。また、フィギュアスケート、ボブスレー、リュージュ、アルペン・スノーボードなど、ウィンタースポーツがオリンピックで人気を博していることも、同市場の成長を後押ししています。

ウィンタースポーツを含むスポーツへの女性の参加が増加していることも、同市場の成長を後押しする大きな要因となっています。英国放送協会(BBC)によると、イングランドでスポーツに参加している男女の数の差は、2016年の185万人から2018年には155万人に減少しており、この差は今後数年間でさらに縮まることが予想されます。

また、ストレスや肥満などの生活習慣病の増加に伴い、スポーツやフィットネスに励む人が増えており、これがソリをはじめとする快適でスタイリッシュなウィンタースポーツ用品の需要を喚起しています。そり遊びは、冬に人気のアクティビティであり、シンプルで手軽なスポーツとして、アマチュアや個人の愛好者が増えています。そり遊びは、プラスチックや発泡スチロール、木などの素材で作られた専用のそりに座った状態で行います。このスポーツは、家族でアウトドアスポーツを楽しむ人々の間で最も人気のある冬の娯楽の一つです。

2020年前半に中国で発生したCOVID-19のアウトブレイクは、ウィンタースポーツ用品市場の成長を低迷させる可能性があります。同市場の多くのメーカーは、ウィンタースポーツ用品の製造に使用される完成品だけでなく、原材料についても以前より中国市場に依存してきました。

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