酢酸エチルの市場規模、2021年から2028年にかけてCAGR8.8%で成長予想

酢酸エチルの市場規模は、2020年に47億米ドルに達し、2021年から2028年にかけてCAGR8.8%で成長すると予想されています。これは、建設、医薬品、自動車分野への投資が拡大していることに起因しています。また、環境問題への関心の高まりから、軟包装などの持続可能な包装製品の生産が大幅に増加しており、包装業界における溶剤系印刷インキの需要を促進すると考えられます。

酢酸エチルの溶剤は、自動車業界のカーケア製品に使用されています。また、これらの溶剤は、医薬品業界のクロマトグラフィー分離用途にも使用されているため、安定した市場となっています。さらに、食品や飲料の風味を高めるためにも使用されており、便利で持続可能なパッケージへの需要からも、世界中で軟包装ソリューションへの人気が高まっています。このことは、同時に、酢酸エチル溶剤ベースの印刷インキの需要につながると予測されます。

包装ソリューション業界では、軽量、低コスト、リサイクルの容易さ、柔軟性や保存性の向上など、多くの利点から、フレキシブルパッケージソリューションの需要が高まっています。さらに、酢酸エチルをベースとした軟包装材の需要は、電子商取引や小売業が盛んになっていることから、今後数年間で増加することが予想されています。

酢酸エチルは4つ以上の極性を持つため、分離用途に使用されています。また、カラムクロマトグラフィーにも使用されており、さらに、ワイン業界では、ワインの判別やヴィンテージの研究に使用されています。ドイツやイギリスなどではワインの消費量が増加しているため、新しいクロマトグラフィー用途も登場しており、市場の成長に貢献すると思われます。

履物や革製品の製造にはVOCを含む化学物質が使用されているため、本製品は人工皮革の製造工程での幅広い利用が期待できます。天然皮革の生産に対する政府の規制が強化され、ベルトや衣料品などのアクセサリーに毒性の低いものが求められるようになったことから、人工皮革市場の大きな飛躍が予想されます。

用途別の考察

2020年の酢酸エチル市場は、食品・飲料セグメントが25.9%の最大シェアを占めました。この高いシェアは、低毒性、好ましい匂い、低コストなどを理由に、果物、乳製品、肉、野菜など、食品への使用が増加していることに起因しています。

もう一つの大きなセグメントである医薬品用途は、2020年に約24.o%のシェアを占めました。製薬業界で酢酸エチルは一般的に抗生物質の精製や濃縮に用いられており、熱に弱い製品の処理に適していることや、柔軟性があることから、溶媒抽出用途にも使われています。

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