海水淡水化装置の市場規模、2020年から2028年にかけてCAGR7.1%で成長予測

海水淡水化装置の市場規模は、2020年に131億2,000万米ドルに達し、2020年から2028年にかけてCAGR7.1%で成長すると予測されています。急速な都市化、人口の増加、多くの地域での水不足などの要因が、今後、海水淡水化装置の需要を押し上げると予想されます。2020年のCOVID-19パンデミックの際には、様々な建設現場や製造会社が閉鎖され、海水淡水化装置の需要が妨げられました。しかし、2021年初頭から世界は正常に戻り始めており、各国政府が水不足の問題を解決するために、水処理ソリューションへの投資を計画していることから、海水淡水化装置の需要の回復が期待されます。

米国では、浄水場や海水淡水化設備の改修・新設に対する投資を促進するため、新たな官民連携法が成立しました。また、COVID-19の発生を背景に、国民に安全で信頼できる水を供給するための対策が強化され、国内の水処理、海水淡水化の需要が高まっています。

地球上の淡水の主な供給源は、太陽熱による淡水化蒸発(雨)という自然のプロセスです。淡水の埋蔵量が不足していることに加え、乾燥地域では湖や川などの地表水がなく、世界的に海水淡水化プラントの数が増加しています。

工業ベースのプロセスは、製造やその他の機能のために大量の水を必要とし水資源を圧迫します。石油・ガス、紙・パルプ、食品・飲料などのエンドユーザーによる水需要の増加は、海水淡水化プラントの需要をさらに押し上げ、市場の成長を促進すると予想されています。

海水淡水化プラントにおけるデジタル技術の活用は、オペレーションの管理、モニタリング、プロセス制御、リスク検出の改善につながり、市場の成長を補完すると考えられます。海水淡水化産業における技術の進歩は、塩水の生産と廃棄を最小限に抑え、淡水の生産量を向上させるなど、さまざまな目標を目指しています。

水源別の考察

2020年は、海水セグメントが55.0%を上回るシェアで市場を占有しました。飲用水の不足は、海水淡水化の需要を増加させる主な要因になると思われます。淡水資源を節約するために海水を処理することの重要性が高まっており、海水淡水化装置の需要を押し上げています。海水淡水化プロセスでは、海水をプラントに送り込み、ろ過によって浮遊物やその他の粒子を除去する前処理を行います。その後、逆浸透膜や加熱蒸留により塩分を除去した水を移送します。

汽水域は、今後CAGR 7.2%で拡大すると見込まれています。汽水域の淡水化装置の需要は、北米、南米、アジア太平洋地域で最も高いと予想されます。これは、淡水の生産に利用できる豊富な汽水域が存在するためです。海水と比較して、汽水域の地下水を淡水化する最大の利点は、その高い回収率にあります。海水の脱塩では約50%の淡水が得られるのに対し、汽水の脱塩では約90%の淡水が得られます。

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