建設分野におけるプラスチックコンパウンド市場、2032年にかけてCAGR5%で成長予測

プラスチックコンパウンド市場は、建設、自動車、航空宇宙産業におけるプラスチック使用の増加により、2032年まで大幅に成長すると予想されています。

一方で、原油価格の変動が市場成長の妨げとなる可能性があります。しかし、業界をリードする企業は、海外市場での製品ポートフォリオを拡大するために、パートナーシップや買収を積極的に行っています。さらに、この業界で活動する主要な組織は、製品改革のための研究開発を行っており、今後の市場成長の推進に役立つと思われます。

プラスチックコンパウンド市場は、タイプ、用途、地域別に分類されています。

用途別に、建設分野が2023年から2032年にかけてCAGR5%で成長すると予測されています。プラスチックは、その耐久性と手頃な価格により、建設活動に広く使用されており、その主な用途は、断熱材、床材、壁、屋根、ドア、窓などです。床材、装飾、防水、壁材に使われるプラスチック製のネジやヒンジ、大型のプラスチック部品も、同分野で採用されている部品のひとつです。

一方、自動車用部品は、今後より速いペースで成長すると予想されています。EUや米国などの欧米市場では、自動車の軽量化を目的とした規制があり、これが自動車におけるプラスチック消費を促進する要因となっています。製造工程では金属部品に代わりプラスチックが使われるようになり、自動車のデザインも軽量化のために変化してきました。今後、自動車分野でのプラスチックコンパウンド用途は、この特性の恩恵を受けるものと思われます。

地域別に、アジア太平洋市場が、高い成長を遂げると推測されます。2022年の同市場は、最大かつ最速で成長しました。これは、今後数年間、様々なアイテムにおけるプラスチックに、高い需要をもたらすものであり、これは、地域の建設・消費財産業の増加に起因しています。さらに、訓練を受けた人材や豊富な原材料、自動車生産施設の増加が、市場の拡大を促進するものと考えらえます。

この業界に関わる主要企業には、Dow Chemical Company、LyondellBasell Industries、BASF SE、Kraton Corporation、Solvay SA、Owens Corning Corp.、Aurora Plastics LLC、Foster Corporation、Saudi Basic Industries Corporation(SABIC)、およびRTP Companyなどが挙げられます。

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