形状記憶ポリマー市場:アクリル材料は2030年までCAGR 25%で成長予想

形状記憶ポリマー(SMP)市場は、航空宇宙産業と自動車産業における製品需要の増加により、2030年までに力強い成長を示すと推測されます。また、バイオメディカル業界の拡大も、今後の市場成長をさらに促進すると思われます。

形状記憶ポリマーは、温度や光の変化などの外的要因による変形を元の形状に戻すことができるため、産業および医療分野で広く使用されています。特に、航空宇宙や自動車用途のアクチュエータやダンパーに広く採用されていることが、同製品の研究開発を加速させています。

例えば、2022年5月、ハルビン工業大学複合材料・構造センターのチームは、形状記憶ポリマーとナノ複合材料の生体適合性を検証するために、4Dプリンティングに関する研究を実施しました。その結果、磁気応答性と熱応答性を同時に有する形状記憶ポリマーを4DプリンティングしたマルチプルSMPは、優れた生体適合性を示すと結論づけました。

さらに、同市場の主要参加者は、その存在感を高めるために、製品の革新と開発、効果的な拡大戦略に積極的に取り組んでいます。例えば、2021年3月、医療機器企業であるShape Memory Medical社は、日本の医薬品医療機器総合機構(PMDA)からIMPEDE-FX塞栓プラグの承認を受け、同製品の国内販売に踏み切りました。

形状記憶ポリマー市場は、材料、エンドユーザー、用途、地域別に分類されています。

用途別に、市場は、商業用と研究開発用に分類されます。商業用セグメントは、メーカーによる製品ラインの革新と、世界中でSMPベース製品の商業化率が高まっていることから、2022-2030年の間CAGR30%で成長することが見込まれています。

材料別に、市場は、エポキシ、ポリウレタン、アクリル、ポリ塩化ビニル、その他に分類されます。アクリルセグメントは、2022-2030年の間CAGR 25%を超えると予想されています。アクリルSMPには、透明性、耐性、寸法安定性などの優れた特性がありことから、同セグメントの成長を後押しするものと思われます。エポキシセグメントは、2030年まで堅実な発展を遂げることが予想されます。これらの材料は優れた生体適合性を持っており、バイオメディカル分野でのエポキシSMPの採用を後押しするものと思われます。

エンドユーザー別に、市場は、繊維、バイオメディカル、航空宇宙、自動車、その他に分類されています。航空宇宙セグメントは主要な位置を占めており、2021年の市場全体の収益シェア9.5%を占めました。同様に、その他セグメントも市場全体に大きく寄与しており、2021年の収益シェアは5.6%超となりました。

地域別に、欧州市場は2021年に25%の市場シェアを占め、今後も安定したペースで進展することが予測されます。

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