エチレンビニルアルコール共重合体市場、2021年の食品・飲料セグメントは市場シェア55%超獲得

エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)市場は、世界的に包装された食品・飲料製品の需要が拡大していることから、2028年までに大幅に拡大すると見られています。また、汚染物質から製品を保護するソリューションへの注目が、今後のEVOHの普及を後押しするものと思われます。

エチレンビニルアルコール共重合体は、エチレンアルコールとビニルアルコールでできており、ガスの抑制効果、保存期間の延長、防腐剤の不要・低減、製品の魅力向上など、重要な特性を持っています。COVID-19の流行は、ライフスタイルの変化と厳しい隔離措置による包装食品の需要増加により、EVOH産業に好影響を与えました。

また、ロックダウンの緩和と、効果的な成長戦略に沿った生産能力の拡大が、エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)市場の成長を後押ししています。例えば、化学品製造会社のクラレは2021年8月、同社のガスバリア樹脂「EVAL」シリーズの新規グレードとして、より優れた収縮性と伸縮性を実現する「EVAL SC」を発表しました。この製品は、シュリンクバッグやスキン包材からなる食品包装用途の二軸傾斜多層フィルムに対応しています。

さらに、2022年3月、クラレは繊維系包装材を中心とした循環型コンセプトのプロデュースを行う異業種パッケージングアライアンス「4evergreenアライアンス」と提携しました。4evergreenアライアンスは、2030年までに欧州における繊維系包装材のリサイクル率を90%に引き上げることを目標に活動しています。当社は同アライアンスに参加することで、欧州の統一リサイクル基準策定などの経験を提供することに合意しました。

エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)市場は、最終用途、グレード、用途、地域別に分類されています。

用途別に、市場は、フィルム、燃料タンク・容器、包装、パイプ・チューブ、その他に分類されています。パイプ&チューブセグメントは、2022-2028年の間CAGR5.6%で成長すると予測されています。また、その他の用途分野は、2022-2028年の間CAGR 3.5%で成長すると予測されています。

最終用途別に、市場は、建設、農業、食品&飲料、自動車、医薬品、化粧品、その他に分類されています。2021年、食品・飲料セグメントは55%以上の市場シェアを獲得しました。一方、自動車セグメントは、2022-2028年の間CAGR 6.2%で成長すると予測されています。建設分野は、2022-2028年の間CAGR 6.1%で成長すると推測されます。

地域別に、中南米市場は、2022-2028年の間CAGR 6.0%の力強い成長を示すと考えられています。一方、中東・アフリカ市場は、食品・飲料製品の需要増により、成長が加速されると思われます。

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