人工内耳:片側性インプラント2021年に評価額13億米ドル超

人工内耳市場は、研究開発への投資が活発であることから、2030年まで安定的に成長すると予測されています。また、先進技術と融合した製品イノベーションが、今後の市場成長をさらに加速させるものと思われます。

人工内耳は、感音性難聴の人のための補聴器として機能する人工装具です。人工内耳のユーザーは頻繁に聴力検査を受ける必要があるため、移動の制限やCOVID-19発生時の新型コロナウイルスへの曝露リスクの蔓延によって、市場はマイナスの影響を受けています。しかし、コロナウイルス症例の減少により、人工内耳システム市場はCOVID以前の勢いを取り戻しました。さらに、補聴器に関する認知度を高める政府の取り組みも、消費者の関心を高めています。

業界の主要企業は、継続的な研究開発活動に注力し、人工内耳技術を革新し、高額の投資を伴う戦略的パートナーシップに関与してきました。例えば、2021年5月、人工内耳の専門メーカーであるMED-EL Medical Electronicsは、2020年6月に開始した研究の一環として、「Dexamethasone-eluting electrode(DEXEL)」と名付けられた新しい薬剤送達人工内耳を6人の患者が採用したと発表しました。

他にも、2021年2月、埋め込み型聴覚ソリューションの大手であるCochlear Limitedは、大手聴覚医療専門家と提携し、グルココルチコイド薬物療法を直接蝸牛に放出する人工内耳のRCT(無作為化比較試験)を実施しました。その後、2021年9月、Cochlearは、質の高い教育を受けるにあたり、難聴が子供や若者にもたらす障害についての認識を広めるため、非営利NGOのマララ基金とのグローバルパートナーシップを発表しました。

最近では、2022年4月にCochlear Limitedが、ライバルの聴覚ソリューション企業であるOticon Medical A/S(著名な聴覚医療企業デマントA/Sのデンマーク聴覚インプラント子会社)を約1億2,100万米ドルで買収することを発表しました。

人工内耳システム市場は、エンドユーザー、地域、製品に基づいて分類されています。製品別に、市場はさらに両側性インプラントと片側性インプラントに分類されます。片側性インプラントは、その低コストと片側難聴に悩む人々の増加により、2021年に評価額13億米ドルを超えました。

エンドユーザー別に、市場は、小児と成人に分類されます。小児用人工内耳市場は、小児に聴覚障害が多いことから、CAGR7.0%で成長すると予想されています。また、人工内耳によってもたらされる生活の質の向上も、製品採用を後押しすると予想されます。

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