スリープテックデバイス:ウェアラブルセグメントは2030年までCAGR17%で成長予測

スリープテックデバイス市場は、世界中で睡眠障害の発生が増加していることから、2030年までに大きく成長すると予想されています。また、スリープテックデバイスの技術的進歩や発展途上国での利用可能性が、2022年~2030年の間市場成長をさらに促進させるものと思われます。

スリープテックデバイスは、睡眠体験のモニタリングと強化のために使用されます。COVID-19の流行時には、製造・研究施設の閉鎖により、市場にマイナスの影響がありました。しかし、封じ込め対策の緩和により、近年市場は成長しています。

さらに、業界の主要参加者は、効率的な研究開発とともに、戦略的パートナーシップおよびコラボレーションと製品の強化に取り組んでおり、市場全体のダイナミクスを強化しています。例えば、2020年8月、多国籍テクノロジー企業であるApple Inc.は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校と提携し、アップルウォッチ、iPhone、Bedditスリープモニターを活用して、睡眠、身体活動、心拍がうつ病や不安にどのように関連するか、3年間に渡る研究を開始しました。

また、2021年2月には、睡眠のハードウェア・ソフトウェア製品を製造するCadwell Industries Inc.が、デンマークのヘルスケア企業Ambu A/Sから睡眠診断センサーSleepmateシリーズを買収しました。この買収により、Cadwellは睡眠診断ソリューションの一部としてSleepmateを顧客に提供することができるようになりました。

スリープテックデバイス市場は、エンドユーザー、製品、アプリケーション、性別、地域別に分類されます。製品別に、市場は、ノンウェアラブルとウェアラブルに分類されます。ウェアラブル分野は、不眠症や睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害の有病率が世界的に高まっていることから、2022年~2030年の間CAGR17%で成長すると考えられます。

性別別に、市場は、女性と男性に分けられ、女性セグメントは、質の高い睡眠がもたらすメリットに関する意識の高まりにより、2021年の評価額が600万米ドルとなりました。

用途別に、市場は、ナルコレプシー、不眠症、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、その他に分類されます。ナルコレプシー分野は、世界的に症例が急増していることから、2021年の市場シェアは約16%となっています。

エンドユーザー別に、市場は、病院、専門クリニック、直接消費者向け、その他に分類されます。直接消費者向けセグメントは、2021年に70億ド米ルに達し、その費用対効果の高さから、大規模な成長が予測されます。

地域別に、ラテンアメリカ市場は、2021年に約8%のシェアを獲得しました。これは、同地域の老年人口における睡眠障害の発生率の上昇に起因しています。

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