バリウム系造影剤市場:下部消化管における採用により2021年に26億米ドル到達

造影剤市場は、心血管疾患(CVD)や癌などの慢性疾患の世界的な蔓延により、2030年まで大きな成長を記録すると予想されています。また、効率的なイメージング技術に対する需要の高まりが、2022年~2030年の間に業界の発展をさらに後押しするものと思われます。

画像診断薬とは、内臓機能の観察、医療処置、臨床分析に使用される物質を指します。体内に注入されると、これらの画像診断薬は疾患組織と結合してエネルギーを放出し、ガンマ線、X線、音波、放射性粒子、ラジオ波の形で放出され、医師が異常を特定・診断することを可能にします。

造影剤の世界市場は、製品タイプ、用途、モダリティ、最終用途、地域別に分類されています。製品タイプ別に、市場は、ガドリニウム系造影剤、ヨウ素系造影剤、マイクロバブル系造影剤、バリウム系造影剤に細分されます。

バリウム系の造影剤セグメントは、2021年に26億米ドルと評価されました。これは、下部消化管の標準的な透視、X線、CT画像の強調のために、この造影剤の採用が増加していることが主な原因です。消化管での毒性がないこと、消化管から体内への吸収がないこと、X線の減衰率が高いことが、消化管透視検査の好ましいソリューションとして広く使用される原動力となっています。

用途別に、市場は、循環器、腫瘍、神経、消化器、その他に細分されています。2021年の神経セグメントの市場シェアはおよそ10.4%でした。

神経学ベースの高度なイメージング手順の導入に向けた業界参加者の努力は、アルツハイマー病や認知症などの疾患の負担増と相まって、同セグメントの成長を推進すると思われます。例えば、2022年3月、大手医療技術企業であるGE Healthcare,は、パーキンソン様症候群を示す成人患者の評価に役立つ可能性のあるPET放射性医薬品造影剤の、第III相臨床試験の最初の患者への投薬を発表しました。

モダリティ別に、市場は、コンピュータ断層撮影(CT)、X線、超音波、磁気共鳴イメージング(MRI)、その他に分類されます。2021年の市場シェアは、超音波部門が約12.2%を占めました。

超音波造影剤は、主に超音波診断の専門家が、正確で安全かつ経済的な画像診断を提供するために使用しています。超音波画像診断システムの急速な技術的進歩は、超音波スキャン用の造影剤の可能性とともに、同セグメントの拡大要因となることが予測されます。

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