HIV診断薬:北米地域の市場規模、2021年に6,000万米ドル到達

HIV診断薬市場は、低開発国および先進国においてHIV感染が増加していることから、2028年まで急成長が続くと予想されています。また、家庭用診断用キットの普及が進んでいることに加え、政府機関や民間企業が効果的な診断技術の開発に注力するようになったことも、今後の市場成長を後押しすると予想されています。

世界保健機関(WHO)によると、2020年は全世界で約3,770万人がHIVとともに生活していると言われています。注目すべきは、HIV感染の約40%が、ウイルス感染に気づいていない人たちによって広められていることです。診断を受けていない人にとって、HIV検査は健康な生活を維持するための最初のステップとなります。

米国疾病対策予防センター(CDC)は、13歳から64歳までのすべての人が、定期検診の一環として少なくとも1回はHIV検査を受けるべきであると提案しています。さらに、HIVと診断された人は、抗レトロウイルス療法(ART)による治療を開始する必要があります。世界的なHIVとの闘いは、診断と検査、予防薬の採用など、この病気に関する人々の意識を高めることにあります。そのため、多くの非政府組織がHIVに関する意識を広めるための取り組みを行っています。

例えば、国連合同エイズ計画(Joint United Nations Programme on HIV/AIDS)は、持続可能な開発目標の一環として、2030年までに感染を一掃するための取り組みを主導しているグローバルユニットです。この組織では、政府、コミュニティ、民間セクターを結びつけ、命を守るためのHIVサービスを提供するための戦略的方向付け、調整、アドボカシー、技術支援を行っています。その結果、感染の早期または急性検出のための感度の向上など、HIV診断薬の研究開発活動が進行し、業界に大きな成長機会をもたらしています。

HIV診断薬市場は、検査タイプ、最終用途、地域の観点で分類されています。検査タイプ別に、市場は、ウイルス負荷検査、抗体検査、CD4検査に分類されます。これらのうち、抗体検査セグメントは2021年に約5%の市場シェアを占め、2022年から2028年にかけて堅調な成長を示すと予測されています。このセグメントの成長は、主に低開発国や発展途上国における感染者数の急増に起因しています。

最終用途別に、市場は、病院・診療所、診断研究所、家庭環境、その他に区分されます。家庭用検査機器市場は、新しい検査機器の開発により、2022年から2028年にかけて1.1%超のCAGRを記録すると予想されます。

地域別に、北米のHIV診断の市場規模は、2021年に6,000万米ドルを超え、その後も緩やかな成長が観察されると考えられます。

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