スポーツ医学市場における人工関節セグメント、2022年から2028年の間CAGR6.5%で成長予測

スポーツ医学の市場規模は、フィットネスや健康的なライフスタイルを求める消費者動向に伴い、大きな伸びを記録すると予想されています。スポーツ医学は、体力づくりや運動・スポーツに伴う傷害の予防・治療に関する医学の一分野です。

スポーツ医学は、プロのアスリートのみならず、フィットネスを通じて健康的なライフスタイルを目指す一般の人々も対象にしています。

グローバルウェルネスインスティテュートによると、2019年の世界のウェルネス経済の評価額は4兆9,000億米ドル超でしたが、コロナウイルスの大流行の影響で、2020年まで約4兆4,000億米ドルに減少しています。

COVID-19が落ち着きを見れば、ウェルネス経済は驚異的な成長を記録し、2025年までに7兆米ドルの大台に乗ると予想されています。このことは、スポーツ医学市場の成長に貢献することが期待されています。

スポーツ医学市場は、製品、傷害の部位、地域に分割されます。

製品別に、市場は、靭帯および骨折の修復製品、インプラント、人工関節、関節鏡装置、その他に分類されます。人工関節セグメントは、2022年から2028年の間CAGR6.5%で成長すると予測されます。3Dプリントされた補綴物を提供する技術の開発が進んでおり、重度の骨損傷の症例が増えていることが、同セグメントの収益成長にプラスに働くと考えられます。

傷害の部位によって、市場は、肩の負傷、膝の負傷、足首と足の負傷、脊椎と背中の負傷、鼡径部と股関節の負傷、その他に分けられます。股関節および鼠径部の損傷セグメントは、2021年に収益ベースで4億米ドル超と評価されました。下半身の反復動作を必要とするランニング、サイクリング、野球、水泳、サッカー、クリケット、ゴルフへの人気は、同セグメントの成長の原動力となっています。また、筋肉疲労の事例が増加していることも、同セグメントの製品需要を後押ししています。

地域別に、ラテンアメリカ地域は、2022年から2028年の間CAGR5.8%で成長すると予想されます。深刻なスポーツ外傷に対する意識の高まりが、同地域の市場成長を促進すると思われます。さらに、さまざまなスポーツやフィットネス活動への消費者の参加や、地域の医療施設の急速な発展は、同地域のスポーツ医学産業の成長に大きく貢献すると思われます。

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