経皮パッチ市場、喫煙者の増加により需要増の見込み

経皮パッチは、経皮吸収技術の一種です。皮膚に貼る薬用粘着パッチで、指定された量の薬を投与するものです。このパッチは拡散アプローチにより皮膚から薬の量を供給し、時間の経過とともに血流に放出されます。

市場動向

経皮吸収型製剤技術の進歩が市場成長の原動力となることが期待されています。

マイクロニードル(MN)は、低分子化学物質、ワクチン、遺伝子、タンパク質、ナノ粒子など幅広いアプリケーションを持つ、新しいドラッグデリバリー技術に発展しています。特にMNは、タンパク質やペプチドの経皮投与に大きな期待が寄せられています。MNは、針(1ミリ以下)が根元にきちんと配置された低侵襲なデバイスです。表皮に可逆的なマイクロチャネルを形成することにより、角質層に直接浸透させることができます。このマイクロチャネルにより、皮膚の内層にある真皮微小循環に薬剤を到達させることができます。MNは真皮深部の血管や神経に接触しないため、注射に比べ患者のコンプライアンスや安全性に優れています。さらに、MNは加工が軽度であるため、タンパク質やペプチドの生物学的活性に影響を与えることがありません。このような点から今後の市場拡大が期待されています。

抑制要因

経皮パッチの欠点として、皮膚の過敏性や刺激、粘着性の痛み、不完全な皮膚接着、コスト、特定の物理化学的薬物特性に対する選択性などが挙げられ、これらは予測期間中に市場が阻害されると予想される要因の一部となっています。

セグメント別分析

経皮パッチ市場において、ニコチン停止分野が最大の市場シェアを占めると予想されます。

2020年にはニコチンセグメントが優位になると予想されています。タバコの喫煙は、タバコの使用頻度が最も高いだけでなく、世界的に見ても早期死亡の主な予防可能なリスク要因の1つとなっています。米国心臓協会によると、米国では毎年約80万人が心血管系疾患で死亡しており、米国における死因の第1位となっています。そのうち、20%近くがタバコの煙によるものです。さらに、世界保健機関(WHO)によると、2021年には、世界のたばこユーザー13億人のうち80%以上が低・中所得国に住むことになるといわれています。その結果、世界的な喫煙者の増加により、予測期間中に経皮パッチ(ニコチン)の需要が増加すると予想されます。

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