角膜内皮ジストロフィー:主要7地域における市場規模、2017年に575万米ドル到達 米国が最大市場に

角膜内皮ジストロフィー(CED)市場は、地域別に、米国、EU主要5カ国(ドイツ、スペイン、イタリア、フランス、イギリス)、日本に分類されます。主要7地域における角膜内皮ジストロフィーの市場規模は、2017年には575万米ドルに達し、中でも米国が最大市場でした。

角膜内皮ジストロフィーの概要

角膜内皮ジストロフィーとは、眼球の前面部分である角膜に影響を与える珍しい遺伝性疾患です。20以上のタイプがあり、それぞれ異なる症状を示しますが、角膜の1つまたは複数の層に異物が蓄積することにより発症します。時間の経過とともに、視界が曇ったり、ぼやけたりすることがあります。

角膜内皮ジストロフィーは、人によっては無症状の場合もあれば、重大な視力障害を引き起こす場合もあります。発症年齢や症状は、角膜内皮ジストロフィーのさまざまな形態によって異なります。ほとんどの場合、両眼に影響を与えますが、進行が遅く、体の他の領域に影響を及ぼす事がありません。また、家族性である傾向があります。ほとんどは常染色体優性遺伝として受け継がれますが、常染色体劣性形質として受け継がれる場合もあります。

角膜内皮ジストロフィーの臨床診断は、発症年齢とスリットランプ生物顕微鏡での角膜の臨床的外観に基づいて行われます。角膜組織を切除した場合、正確な診断を確立することができる光顕微鏡とTEMで検査する必要があります。

今後数年間、角膜内皮ジストロフィー市場は、疾患に対する認知度の高まりや、新たな抗感染症治療法の環境の変化により、市場規模が拡大し、製薬メーカーが市場に参入することが期待されています。

角膜内皮ジストロフィーの研究開発に影響を与える可能性のある課題を評価し、機会を模索するために、企業と学術関係者が協力しています。開発中の治療法は、疾患を治療・改善するための新規アプローチに焦点を当てています。

角膜内皮ジストロフィーの治療法開発には、主要プレイヤーが関わっています。新興治療薬の発売は、市場に大きな影響を与えます。

市場の主要プレイヤーには、Trefoil Therapeutics、興和などがあります。

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