てんかん、診断には病歴や家族歴、発作の記録などが必須に 最大市場は米国

てんかんの概要

アメリカ神経外科学会によると、てんかんは、繰り返しの発作を特徴とする脳の障害です。発作は通常、脳の電気的機能の一時的な変化による突然の行動変化と定義されています。通常、脳は継続的に整然としたパターンで小さな電気インパルスを発生させています。これらのインパルスは、神経細胞(脳内の神経細胞のネットワーク)に沿って、神経伝達物質と呼ばれる化学伝達物質を介して全身に伝わります。てんかんでは、脳の電気的リズムが不均衡になる傾向があり、その結果、発作が再発します。さらに、発作を起こす患者の通常の電気的パターンは、意識、動作、または感覚に一時的な影響を与える電気エネルギーが突然同時に爆発することにより乱されます。

てんかんの診断

てんかんの診断には、その人がてんかんの一形態を持っているかどうか、持っている場合はどのような発作を起こしているかどうかなど、複数の検査が用いられます。代表的な検査には次のようなものがあります。

画像とモニタリング : この診断テストは、頭皮に置かれた電極によって検出された電気活動を記録するのに役立ちます。脳波(EEG)は、人の脳波に検出可能な異常があるかどうかを評価することができ、抗てんかん薬が有益かどうかを判断するのに役立ちます。最も一般的に使用されている脳スキャンには、CT(コンピュータ断層撮影)、PET(陽電子放出断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像法)などがあります。CTやMRIスキャンでは、発作の原因となる腫瘍や嚢胞などの脳の構造的な異常が明らかになります。PETスキャンは、発作が止まった後のてんかんの焦点の特徴である代謝が正常よりも低下している脳の領域を特定するために使用することができます。

病歴 : てんかんの診断には欠かせないのが病歴です。発作の症状や期間を含めた詳細な病歴を知ることは、その人がどのような発作を起こしたのか、またどのような形のてんかんであったのかを判断するための最良の方法の一つです。病歴には、その人が過去に経験した病気やその他の症状の詳細や、発作の家族歴などが含まれていなければなりません。発作を経験した人は何が起こったか覚えていないことが多いので、介護者などによる発作の記録がこの評価には不可欠です。発作を経験した人には、予兆の経験について質問します。観察者は、発生した出来事を時系列で詳細に説明するよう求められます。

血液検査 : 救急部では、最初の発作を起こした人にはレクリエーション薬物の暴露をスクリーニングするのが標準的な手順です。血液検査は、発作に関連している可能性のある代謝性疾患や遺伝性疾患のスクリーニングのために採取されることがあります。また、感染症、鉛中毒、貧血、糖尿病などの基礎的な健康状態をチェックするために使用されることがありますが、発作の原因または引き金となっている可能性もあります。

発達検査、神経学的検査、行動検査 : 運動能力、行動、知的能力を測定するために考案された検査は、てんかんが個人にどのような影響を与えているかを判断するためにしばしば使用されます。これらの検査はまた、その人がどのようなてんかんを持っているかについての手がかりを提供することができます。

2017年の主要7市場におけるてんかんの市場規模は18億4746万米ドルで、米国が最大を占めています。EU5諸国の市場規模は、英国が1億1823万米ドルで最も大きく、フランスは7265万米ドルで最も小さいと報告されています。日本のてんかんの市場規模は1億2190万米ドルでした。

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