データセンターインフラ管理(DCIM)市場、2028年に30億7,580万米ドル規模到達見込み

データセンターインフラ管理(DCIM)の世界市場規模、2028年に30億7,580万米ドルに到達見込み

データセンターインフラ管理(DCIM)の世界市場は、2021年に17億4,185万米ドルの規模に達しました。2022年から2028年にかけて、市場は8.6%のCAGRで成長し、2028年には30億7,580万米ドル規模に達すると予想されています。

ITコンポーネントの消費電力の高さに対する懸念の高まりは、エネルギー効率を確保するDCIMソリューションの需要を促進します。チップとラックの電力密度の持続的な増加は、クラウドとAIアプリケーションによる企業のワークロードの急増に起因しています。そのため、データセンター事業者は、エネルギー効率の高い冷却ソリューションにますます注目するようになっています。冷却管理ソリューションは、ITインフラの過熱を管理することを支援します。過熱はシステム障害とダウンタイムを引き起こすため、最適な熱制御を可能にするDCIMシステムは、2022年から2028年までの予測期間において高い需要が見込まれています。

コロケーションデータセンターの導入がDCIM市場の成長を後押しすると予想される

コロケーションデータセンターは、特に中国、インド、韓国などの新興経済国で大きな人気を集めています。コロケーションサービスは、費用対効果が高く、高いデータ負荷をより効率的にサポートできるため、中小企業でよく利用されています。コロケーションデータセンターの発展は、世界のデータセンターインフラ管理(DCIM)市場に大きな成長機会をもたらしています。さらに、コロケーションプロバイダーは、センターの効率向上と利益率拡大のためにDCIMソフトウェアを導入する傾向が強まっています。

エンドユーザー別では、IT・通信分野が最大の市場シェアを占める

世界のデータセンターインフラ管理(DCIM)市場は、エンドユーザーに基づき、銀行・金融サービス・保険、政府、IT・通信、ヘルスケア・ライフサイエンス、製造、その他に区分されています。このうち、IT・通信分野が最大の市場シェアを占めています。通信分野は、特に新興国において高い成長率を示しており、効率的で低コストのデータセンターに対する需要を大きく後押ししています。通信事業者は、膨大な量のデータを低遅延で継続的に処理するために効率的なデータセンターを必要としており、これが世界のDCIM市場の成長を後押ししています。

データセンターインフラ管理(DCIM)の世界市場では、北米が最大のシェアを占める

地域別では、世界のDCIM市場は、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域、中南米、中東、アフリカに区分されています。この中で、北米が最大の市場シェアを占めています。これは、膨大な数のデータセンターが北米全域に存在することに起因しています。北米ではエネルギー効率の高いデータセンターが重視されているため、DCIM市場は需要が拡大する可能性が高くなっています。

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