二要素認証市場、2027年に145億米ドル規模到達見込み

市場の概要

二要素認証市場は、2020年に48億米ドル規模に達しました。2027年には145億米ドルに達すると予測されており、2017年~2027年の予測期間におけるCAGRは17.2%で成長すると見込まれています。

同市場は、PayPalやStripeなどの新しいオンライン決済プラットフォームが登場したことや、世界的なサイバー犯罪の増加により、急速に成長しています。さらに、パスワードの脆弱性や、パスワードの生成と使用に関する煩わしさが、世界の二要素認証市場を牽引しています。

二要素認証(2FA)や二段階認証は、サインインやログインの際の付加的なステップです。これは、一般的に使用されているコードの送信や指紋スキャンによる本人確認の方法を指している場合もあり、サイバー攻撃者からユーザーを保護します。二要素認証を利用することで、パスワードを作成したり覚えたりする手間をかけずに、パスワードの弱点を克服することができます。二要素認証は、詐欺やデータ窃盗の被害を減らすだけでなく、オンラインでの安全な人間関係を築くためにも重要な役割を果たします。

市場の成長要因

1.オンライン取引量の増加

The Nilson Reportによると、世界では1日に約10億1千万件のクレジットカード取引が行われています。PayPalなどのオンライン決済プラットフォームやデビットカードによる取引が加わると、この数字はさらに増加します。インターネットやインターネットバンキングを利用した取引が多いことから、重要な情報を狙うハッカーの格好の標的となっています。そのため、金融機関やオンライン決済アプリケーションでは、取引中のフィッシングや詐欺から顧客を守るために、二要素認証を採用するケースが増えています。この要因は、世界の二要素認証市場に大きな影響を与えると予想されます。

2.サイバー犯罪の増加

McAfeeとCenter for Strategic and International Studiesが共同で行ったレポートによると、サイバー犯罪による世界経済への影響は約1兆米ドルで、これは世界のGDPの1%強に相当します。この損失は、COVID-19が流行している間は、ハッカーがオンラインネットワークを介して遠隔地にある企業や組織を攻撃する新たな機会を得るため、さらに増大すると予測されています。

市場の制約要因:適切なセキュリティの欠如と脆弱性

二要素認証はセキュリティを高めるとはいえ、完全なものではなく、悪意のある行為が行われる可能性があります。Google PlayやApple App Storeに悪意のあるアプリが大量に存在するのは、徹底したセキュリティスキャンが行われていないことが原因です。その結果、入力したOTPでアプリケーションのセキュリティを確保することに成功します。さらに、あらゆる形態のMFA(Multi-Factor Authentication)、特にSMSベースのMFAは、簡単にハッキングされる可能性があります。したがって、ハッカーが情報に興味を持てば、二要素認証システムの破り方に多くの労力を費やすことになります。このことが、市場成長の大きな阻害要因となる可能性があります。

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