心臓再同期療法市場、2027年に62億米ドル規模到達見込み

市場の概要

心臓再同期療法市場は、2020年に43億米ドルに達しました。市場は2021年~2027年の予測期間にCAGR4.6%で成長し、2027年には62億米ドル規模に達すると予測されています。この市場は、世界的に心血管疾患の罹患率が高まっていることから、長年にわたって急激に成長しています。世界の心臓再同期治療(CRT)市場は、CRTデバイスの飛躍的な進歩や医療の進歩により、大きく成長しています。しかし、製品コストの高騰、熟練した医療従事者の不足、政府による規制、COVID-19による消費者需要の減少など、いくつかの課題が市場に立ちはだかっています。

心臓再同期療法(CRT)は、両心室ペーシングとしても知られる心臓治療法で、心臓のリズムを修正し、不整脈に伴う症状を改善するために行われます。心臓再同期療法では、心臓の左右心室付近にペースメーカーを埋め込み、そこに3本のワイヤーを取り付けて心臓の不整脈を監視します。CRTは小さな電気パルスを発することで不整脈を修正することができます。この治療法は心臓の再同期化と呼ばれています。全世界で約300万人がペースメーカーを装着しており、毎年、徐脈患者の治療のために約60万個のペースメーカーが埋め込まれています。世界的に高齢者人口が増加していることが、世界の心臓再同期療法市場を牽引しています。しかし、政府の厳しい規制や不十分な医療費償還政策のために、消費者は心臓再同期療法を十分に導入できていないのが現状です。

市場の成長要因

1.心血管障害の有病率が世界市場を牽引

過去10年間に世界中で多くの心血管疾患患者が発生した結果、心臓の不整脈を治療する必要があるため、心臓再同期療法市場は大きく成長しました。WHOによると、全世界の死亡者数のうち約315人が心血管疾患に起因しています。また、座りっぱなしの生活は血圧の上昇と関連しており、それが心血管疾患の原因となっています。Cardiology Associates of East Tennesseeの心臓電気生理学者であるJ.Rod Gimbel M.D.によると、ペースメーカーを装着している患者の多くは65歳以上だそうです。心疾患に罹患しやすいことから、心臓の活動を円滑にするためにCRTが必要とされているのです。

2.革新的なソリューションが製品の普及を促進

2016年、FDAは先進的なペースメーカー製品のMRI環境での使用を許可しました。新しいImageReady MR- Conditional Pacing Systemには、Allocade MRIおよびEssentio MRIペースメーカーと、新しいIngevity MRIペーシングリードが含まれます。心臓再同期療法市場は、このような技術革新により、医療分野全体で拡大しています。公的機関や民間団体からの資金提供の増加に伴い、CRTの進歩は消費者の間での導入拡大につながっています。ペースメーカーによる患者の健康状態の追跡・監視、バッテリー寿命の延長、データ記録機能、リードレスペースメーカーシステムなどの技術は、心臓再同期療法市場にさらなる革命をもたらしています。

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