IVD市場、2020年から2030年までにCAGR5.06%で成長予測 高齢者人口や感染症患者数の増加などが市場を牽引

IVD(体外診断用医薬品)業界は最も急速に進化している市場の一つであり、IVD市場は2020年から2030年までにCAGR5.06%の成長率で拡大すると予測されています。市場を牽引する要因としては、低侵襲あるいは非侵襲かつ迅速な診断ツールや技術の採用、世界的な高齢者人口の増加、感染症や慢性疾患の患者数の増加、医療費の増加、POC検査の需要などが挙げられます。

同市場は、感染症、腫瘍学・癌、循環器、HIV・エイズ、腎臓内科など、いくつかの臨床分野向けの診断機器や消耗品の開発によって支えられています。さらに、COVID-19などの最近の感染症の発生により、世界市場の成長がさらに加速しています。IVD市場は、製品、検査タイプ、アプリケーション、エンドユーザー、地域に基づいて分類されています。

IVDの精密医療への応用が世界レベルで急激に高まっていることから、企業間では、精度を高め、疾患診断のターンアラウンドタイムを短縮するために、体外診断装置開発への投資が話題になっています。多様な製品ポートフォリオと高い市場普及率を誇るF. Hoffmann-La Rocheは、当分野のパイオニアであり、IVD市場で存在感を示しています。

地域別では、北米が世界の体外診断市場で最大のシェアを占めています。その理由として、様々なタイプの感染症やがんの発生率の増加、様々な用途で高まる精密診断への注目、高齢者人口の増加、政府の有利な償還政策などが挙げられます。一方で、アジア太平洋地域は予測期間中に最速のCAGRで成長すると予想されています。

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