デニムジーンズ市場、2030年に881億米ドル規模到達見込み

デニムジーンズの市場概要および動向

世界のデニムジーンズ市場は、2020年に562億米ドルの規模に達しました。2030年までの予測期間中、市場は4.2%のCAGRで成長し、2030年には881億米ドル規模に達すると予想されています。

デニムは、綿を原料とする布地です。当初は作業着として使用され、その後、シャツ、ジャケット、ジーンズなど、衣料品の素材として重要視されるようになりました。デザイン、パターン、色、フィッティングなどの製品革新、ファッション感覚の高まり、生活水準の向上などが、予測期間中のデニムジーンズ市場の成長に寄与する要因です。ソーシャルメディアやファッションインフルエンサーは、ファッション業界に大きな影響を与え、それがデニムジーンズの需要を押し上げる要因となっています。さらに、ソーシャルメディアやeコマースプラットフォームを通じて、スキニー、テーパード、レギュラー、アスレチックフィットジーンズなど様々なタイプのデニムジーンズが入手できるため、市場の成長を後押しすると予想されています。 

消費意欲の高まり、一人当たりのデニムジーンズ購入数、体型に合った服装に関する意識、オフィスワーク用のカジュアルウェアの受け入れなどが、デニムジーンズ市場の成長を後押しすると予想されます。また、インドや中国などアジア太平洋地域の発展途上国における可処分所得の増加により、身だしなみや衣服への支出が増加しており、これが世界のデニムジーンズ市場の成長をさらに促進しています。

COVID-19の市場への影響

未曾有のCOVID-19の大流行により、小売店の閉鎖、輸出入取引の混乱、消費行動様式の急激な変化、原材料の不足、商品の輸送制限などの原因により、デニムジーンズの需要が減少しました。

デニムジーンズ市場:セグメント別

製品タイプ別では、レギュラーフィットジーンズセグメントが2020年に91億8,280万米ドル規模となり、市場に大きく貢献しています。予測期間中に同セグメントはCAGR4.9%で成長し、2030年には153億7,110万米ドル規模に達すると予想されます。レギュラーフィットジーンズは、平均的な体型の男性や女性が主に着用しています。通常の可動域を保ち、タイトでもルーズでもないのが特徴です。生活水準やファッション意識の高まり、シンプルな服装へのニーズが、レギュラーフィットデニムジーンズセグメントの成長を後押しすると予測されています。

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